今年の冬は、暖かかった。南国熊本の中心地、熊本市内でも、一回か二回、積雪があったりするが、今年はそれもないまま、春一番が吹いたりしている。
撮影の待ち合わせは、菊池公園。
物産館はリニューアル工事中で、駐車場も一部しか使えなかった。
そこに二台のスポーツスターが現れた。
今年の冬は、暖かかった。南国熊本の中心地、熊本市内でも、一回か二回、積雪があったりするが、今年はそれもないまま、春一番が吹いたりしている。
撮影の待ち合わせは、菊池公園。
物産館はリニューアル工事中で、駐車場も一部しか使えなかった。
そこに二台のスポーツスターが現れた。
ボランティアで、子供達に剣道を教えている、北村健史さん。
同じく剣道のコーチをされている友人の松原さんとともに時間通りに到着。
北村さんは代々続く剣道一家。おじいさん、お父さん、ご自身、そしてお子さんも、剣道をやっている。
北村さんにバイクの記憶で一番古いものは?と聞くと「仮面ライダースーパーワン、シルバーの大きなカウルが印象に残ってます。父がスズキのバイクに乗っててその後ろに乗ったのも覚えていますね
「高校生時代に乗った原付がバイクの始まり」かと思いきや、「興味がなかったですねぇ、全然乗ったことなかったです。二十歳ごろガソリンスタンドでバイトしていた時ハーレーのおじさんが団体で来るの見ては、『あぁ、あんな風に道楽出来るまで頑張らなきゃなぁ』と思ってました」高校を卒業すると、「義肢・装具」を作る勉強の道へ進んだ。
専門学校を卒業すると、名古屋の義肢の会社で技術研修。その会社はパラリンピックの選手用のものも製作する会社だった。その後、なんとエジプトへ。JICA青年海外協力隊に参加した。義肢・装具を作る職人の育成指導のためアフリカへ渡った。エジプトには2年間、JICAには3年間在籍していた。
帰国後、結婚のタイミングで熊本に戻り10年間の会社勤めを経て、37歳で現在の会社を設立し、代表となった。
参加していた経営者のグループ「一般社団法人くまもと21の会」そこでの行事「清正公祭り」の時、メンバーの中で「もうすぐ卒業です」とか「バイクは決めてますか?」と行った会話が聞こえてきた。
テラバル自動車学校の片桐社長と、大型自動二輪の免許を取りに来ていた方との会話だった。担いだ神輿の前と後ろでバイクの免許の話。今までバイクというものに意識・関心がなかったが急に、免許への想いが募り、すぐに入校の申し込みをしていた。
今後、やってみたいことは、「これまでもソロキャンプはやってたので、バイクに道具を積んで行ってみたいですね」そして「今まで知り合えなかった人たちとどんどん知り合ってる、人脈がどんどん広がってますね、こんな効果があるとは思ってもみませんでした」
バイク出会ってから、「この日に乗る」と決めてそれまでに時間ができるように逆算して仕事をするようになった。精神的に安定が生まれ、乗った後はリフレッシュできる。「仕事以外に、打ち込めることができました。」乗り続けられる環境づくりの為に仕事を頑張る。そんなモチベーションも上がったとのこと。
取材を終えると、二人は、剣道の試合が行われている会場へ向かって行った。
北村健史さんの会社
義肢・整形外科治療用装具製作
株式会社 ケイ・ブレース
北村健史さんのバイク
Harley-Davidson iron1200
70年代から80年代ごろのAMF時代を思い出させるようなタンクのグラフィック。
高く上がったハンドルとライトに装備されたカウルが特徴的。
今年の正月に、K村T也が私物のバイクとしてA石家Sんまを後ろに乗せて番組に出て一部で話題になっていたのもこのモデル。
北村さんは、Kムタクの先取りということだ。